着付けの前に、知っておきたい着物の知識
場所、道具、所作…着物に関する専門用語は山ほどあります。でも慣れてしまえば安心。ここでは知っておくべき部位の呼び名から説明していきましょう。
着物を前から見たとき
- 帯の下にくる着物の折り返し→おはしょり
- 着物が前で重なっている線→おくみ線
- 袖の脇にある開き口→身八つ口(みやつくち)
- 前合わせにした着物の裏地→八掛(はっかけ)
着物の裾位置を決めると上半身がだぶつくため、これをき上手に折りたたんできれいに処理したもの。
上前(うわまえ)とおくみの部分を縫いあわせた境目の線。
腰ひもや着物ベルトが通る穴になります。
着物の裾周りにつける生地で、裾がひるがえったときに見えるため多くの女性がこだわります。
着物をうしろから見たとき
- 着物・襦袢のうしろ襟→衣紋(えもん)
- 着物の背中にある中心線→背中心(せちゅうしん)
- 帯のふくらみ→お太鼓。
- お太鼓の下にくる帯の裾→たれ。
- 着物の両脇にある線→脇線
衣紋を抜く、などといったつかい方をします。
この線が背骨に沿っていることが、着付けがきれいにできているかどうかの目安に。
着物の横の部分の縫い目。やせていたり太っている場合、脇線の位置を補正してきれいに着付けを調整していきます。